制作年代/元禄13年(江戸時代中期)
寄進者名/肥前住 井上○○衛門義忠赤絵狛犬は江戸時代のうち約10年程の間に限って作られ、神社などに奉納寄進されています。江戸時代中頃に作られたものですが一対で現存しているものは非常に珍しく、力強く奔放で、彩絵の色調も鮮やかであり、赤絵の出来も安定しているところから、その頃の肥前陶業の盛んな様子と神社が多くの人々の参拝で賑わう姿を思い描くことができます。伊万里盛期の陶彫彩絵の狛犬として注目すべき価値があるとして貴重な文化財とされています。(現在、有田の九州陶磁文化舘に展示)<資料:佐賀市の文化遺産(指定文化財要覧)>